運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

努力するコミュ障

夏服が本当に無かったので買いに行った。

筆者は服屋が苦手なので、入るだけで毒沼に足を突っ込んだかのようにHPが削られてしまう。しかし、服というのは衣食住の最初に連ねられていることからもわかる通り、人が人であるために必須とも言える要素のひとつである。つまりまともに服も買えないようでは筆者に人権はない。

苦手なものでも克服する努力が必要だ。

とりあえず今日の目標は「店員さんと話した上で服を買う」ということにした。




服屋に到着し、まず最初に行うのは素材のチェックだ。
夏に着る用なので薄手のものが欲しい。それっぽそうな服を順番に確認していく。

とあるシャツを触っていたところで店員さんに声をかけられた。
困ったことに、筆者はそのシャツを触りながら「あーこれは違うな」って思ってその場を立ち去ろうとしていた所だった。
普通だったらここで会話を繋げて、薄目のシャツが欲しかったがこれは求めていたのと違うので、どこに置いてあるか教えてほしい、みたいな感じで情報を引き出すべきなのだろう。
しかし、想定外のバッドタイミングで声をかけられたことでテンパった筆者は、何かよく分からない謎の返答をした。何を言ったか覚えていない。ただ、店員さんがとても困った顔をしていたのは覚えている。

ちなみに、こうやって会話の後にバッドコミュニケーションの反省会を1人で勝手に開いて負の連鎖を起こすのもコミュ障の特徴なので、コミュ障でない方は参考にして頂きたい。




さて、そうこうしているうちに良さげな半袖シャツをみつけた。あとは色と柄である。
ここから先はセンスのない筆者だけではきついので、店員さんの力を借りる必要がある。
しかしこちらから店員さんに声をかける勇気がないので、服の前で悩んでるオーラを出して店員さんフィッシングを試みた。
すると程なくしてさっきとは別の店員さんが声をかけてきた。フィッシング成功だ。いいぞ。

店員さんは、筆者が見ていた地味な色の服ではなく、わりと目立つというか爽やかな色の服を推してきた。青とか。まあ夏だからな。
とりあえず勧められたものを試着してみることになった。

普段あまり着ないタイプの服を着ると、鏡に映る自分の違和感がすごい。カーテンの閉じられた試着室で変な動きをやってみたりしたところで、外で待っていた店員さんが見てもいいかと聞いてきた。
このとき筆者は、目黒の寄生虫博物館で購入したサナダムシTシャツをインナーとして着ていた。さすがにこのTシャツを見られるのは絶対に避けたかったので、ちょっと待ってくださいと制止しつつ、全力でボタンを閉めてから見てもらった。

サナダムシTシャツがバレないように試着した服をいくつか見てもらい、候補を絞っていった。最終的に、店員さんのアドバイスを参考にしつつ、シャツとズボンをいくつか買うことにした。
選んだ服のラインナップを見て、店員さんは「良いと思います!買い物上手だと思いますよ!」と言った。褒められたのかこれは。嬉しい。




こうして筆者の「店員さんと話した上で服を買う」という目標は達成された。




今日の札幌は特に暑く、最高26度ぐらいあったらしい。
まだ5月なのでここまで暑くなることは少ないが、次に今日ぐらい暑い日が来たら、今回買った服を着ていこうと思う。少し楽しみである。