運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

サンプリングツアー その3

関東でのサンプリングツアー3日目、最終日だ。

大雨だった昨日とはうって変わり、今日はめちゃくちゃ晴れて気温も上がった。
海岸からは青い空と海、遠くに富士山、みたいな景色を拝むことができ、とても爽やかな気分でサンプリングを敢行できた。
あと、昨日雨で外に出れなかった腹いせ?かは知らないが、親子連れがめちゃくちゃ多かった。どうやら海の生き物を探そう的な企画を団体でやっていたようだ。カニを見つけて大はしゃぎする子供たちに紛れながら、筆者たちは少し童心に返りつつ、ネットを投げたりアルティメットウズベンソーター改に水をぶち込んだりした。

一方、風は昨日より強くなった。内陸はまだいいが、海岸は遮るものがなく結構な強風が吹いていた。
そして風により波も高くなっていた。筆者たちのサンプリングでは海に潜る必要などはなく、対海水用装備はかなり手薄である。普通なら岩の上などから手を伸ばせば水や砂は回収できるのだが、今日はそれをやろうとした瞬間水しぶきを食らって水属性やられ小になった。靴も信用出来ない(というか朝の時点で乾いていなかった)ので、今日も常時サンダルだった。

また、例の後輩が卒研のために探していたうずべんも、どうやらあまり発生していなかったようである。これは昨日の雨の影響か、今日の風の影響か、子供たちの影響かは分からない。

筆者の方は特に問題なく終わったが、回収したサンプルにどんなうずべんが入っているかは分からない。
そもそもアルティメットウズベンソーター改で採れる細胞は5〜20μmなのだから、目で見てわかるわけが無い。帰ってからのお楽しみである。




目的地を巡った後は、マグロ丼やソフトクリームを食べたりしながら空港へ向かい、夜の飛行機に乗って札幌へ戻った。札幌は寒い。

サンプリングは終わりだが、これから顕微鏡でうずべんを探して単離する作業に入る。こちらの方が集中力と時間を消費するものの、筆者にとっては顕微鏡でサンプルを眺めている時が一番楽しい。