運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

決戦

決戦と言うほど意を決していた訳では無いのだが、今日は筆者の発表であった。

すでに他の記事にも書いているが、今回の発表内容はとある未記載のうずべんの分類学的研究で、そしてそのうずべんの株は全滅しているのでもう詰んでいる。
「このうずべん先日全滅したんですよねえ」という話はネタとして非常に優秀であった。大変不本意ではあるのだが。
「こいつこの後どうすんの?」という質問がめちゃくちゃ飛んできたが、死んだものはどうしようもない。命の大切さを学ぶ良い機会となって、それまでだ。

ところで、今回藻類以外を専門とする研究者がたくさんいる場であったわけだが、聞きに来てくれた方の大半は藻類屋であった。まあそれもそうかという感じである。筆者だって陸上植物の分類には大して興味が無いのだ。

ということで、爆弾を抱えていた今回の発表も無事(?)終了した。




今日の夜は懇親会があった。
発表よりむしろ懇親会の方が不安だった。なぜなら研究室からはぼっちで参戦した上に、学会全体にうずべん屋が一人もいない訳で、本当に知り合いがおらず、陰キャコミュ障の筆者には相当難易度が高いと思われた。

なのだが、筆者のポスター発表を聞きに来てくれた人(しかも同期だった)との会話になんとか漕ぎ着け、まず完全なる孤独からは逃れられた。
さらに彼の知り合いのさらにその知り合いぐらいまで芋づる式に輪が広がり、普通にめちゃくちゃ喋ることができた。筆者の研究に役立ちそうな情報も引き出せたので収穫は大きい。

思うに、これが「懇親会」の正しい楽しみ方というか使い方なのだろう。
筆者は陰キャコミュ障なのでこういう場では身内で固まりがちなのだが、それではただの飲み会であり、せっかく色んな人がいるのだから人脈を広げに行くべきである。まあ、それができたら苦労しないのだが。
研究生活においてコネはめちゃくちゃ大事だ。これを広げるチャンスという意味では、懇親会の持つ役割はただのパーティ以上のものがある。
その点、今日の懇親会はある意味懇親会らしかったなと思う。

ただ、後半は日本酒の飲みすぎで意味わかんない発言ばっかりして相手を困らせていたのは反省だ。




明日の午前中まで発表があり、それを聞いて学会は終了となる。
実は明日の発表内容が一番興味があるので、ちゃんと寝て備えないといけない。