運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

うずべんのフレンズ

けものフレンズというコンテンツがある。
動物を擬人化した女の子たちがしっちゃかめっちゃかするあれである。
元々アプリゲームとかで細々とやっていたプロジェクトだったが、2年半前に放映されたアニメが大ヒットして話題となった。

筆者もアニメでけものフレンズを知り、それを見てとんでもない影響を受けた。あれは確かにオタク向けコンテンツなのだが、それだけでは留まらない強烈さを持っていた。20歳を過ぎて安定し始めたように見えた筆者の魂を無理やりねじり回すような、そんなアニメであった。

ところがその一年後、続編「けものフレンズ2」を巡る騒動によって、多くのファンがけものフレンズから離れてしまった。何があったのかはここでは語るまい。とにかく、ファンにとってけものフレンズというコンテンツからは、まさしく輝きが失われてしまったのだ。筆者にとってもそうだった。

そして今年、最近になって「けものフレンズ3」というアプリゲームがリリースされた。今回はアニメではなくゲームである。
しかし、今更けものフレンズに戻る気力も熱もなく、筆者はダウンロードせずに放置していた。
昔あれほどけものフレンズで賑わっていた筆者の知り合いの中でも、けものフレンズ3をプレイし始めたのは極々一部の心の強いフレンズだけだった。




ところがである。
筆者がふと「渦鞭毛藻」でTwitterエゴサしていたところ、なんと「うずべんがけものフレンズ3に出ている」という情報を見つけてしまったのだ。

まさか単細胞藻類であるうずべんがけものフレンズに…?うずべんのフレンズ…?いやさすがにいるわけないだろ…?
情報の真偽を確かめるべく、筆者は帰宅して即けものフレンズ3をダウンロードした。




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いた。




明らかに横溝と縦溝にしか見えない溝、そして解説文にある「ペリディニウムクインクエルコネ」という名前。
これはPeridinium quinquecorneを指しているということで間違いないだろう。見た目も完璧にそれだ。読み方が微妙に違う気もする(~クインクエルコネではなく~クインクエコルネなはず)が気にしないことにしよう。

けものフレンズ3において、うずべんはなんと敵キャラ「セルリアン」のモデルとして参戦していたのだった。
セルリアンが何者なのか説明するのは難しいが、まあエイリアンみたいなものだと思っていただければ良い。

ちなみに、今年6月のサンプリングで筆者はこいつを捕まえている。参考(https://under-the-floor.hatenablog.com/entry/2019/06/20/231423)
リンク先の記事にもある通り、つい最近の論文により属の変更が提唱されていて、それにより名前がBlixaea quinquecornisになっている。




残念ながら擬人化されたうずべんのフレンズはいないようだが、セルリアンとしての登場だとしても筆者はとても嬉しい。実は、セルリアン柄のTシャツを持っている程度には筆者はセルリアンも好きなのだ。

本来フレンズたちが主役であるけものフレンズ3だが、敵であるはずのセルリアンをコレクションするゲームになりそうである。