運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

中止

筆者が参加予定だった、3月末の日本藻類学会が中止になった。コロナウイルス感染拡大防止のためである。
様々なイベントが中止、延期される中、学会もなるかなーと思っていた所で中止の連絡が来た。残念だが、これはもうどうしようもない。
また、同時期に開催予定だった他の学会、例えば日本水産学会、日本植物分類学会、日本植物生理学会などなど全て中止となっている。筆者の知る限り全滅の勢いである。

参加予定の学会が中止になったことがこれまで無かったので、どういう対応が取られるのか気になっていたのだが、まず参加費は全額返金、また提出済みだった発表要旨を学会誌に掲載して刊行することで「発表した」と見なしてくれるらしい。発表者側の不利益がなるべく小さくなる形となり、こちらとしてはありがたい。

とはいえ、他の研究者の方と直接議論できる場が無くなるのは大きな損失である。
筆者は今回の学会で、研究対象のうずべんの成長速度から光合成と捕食への依存度を検証する研究について発表する予定だった。これまで分類の研究ばかりやっていて、今回初めて方向性を変えてみたのだ。不慣れな内容だったので、学会では色んな方向から指摘を貰えることを期待していた。しかし、この機会が無くなってしまった。
しばらく発表できそうな学会がないし、あったとしてもまた中止される可能性もある。結局、学会で発表しないまま論文を書き始める感じになるだろうか。

ちなみに、学会のついでにサンプリングに行く予定だったが、これは決行するか迷っている。
元々行く気満々だったし、飛行機のキャンセル料がかかって勿体ないので何がなんでも行きたい。しかし、今から1ヶ月後となると様子が全く予測できず、下手に動かない方がいいような気もしてくる。

とりあえず予算関連の手続きをやらないといけないのだが、事務の方もキャンセルまみれで異常な忙しさらしい。対応まではしばらく待つ必要がありそうだ。