運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

マスク

筆者は今年の初めに風邪をひいている。時期や症状から考えるに、あれは新型コロナではなかったと信じたい。
風邪をひいた時、筆者の家にはマスクがほとんどなかったので、薬局にマスクを買いに行った。もちろん当時はまだマスクの在庫は問題なかったので、当然のように購入した。その時ひいていた風邪をやり過ごすだけならマスクは10枚もあれば十分だったのだが、そういう小分けになったマスクは売っておらず、結局60枚のマスクがセットになった箱を買ったのだった。

ほどなくして世間はコロナ禍に包まれた。マスクの在庫もみるみるうちに無くなった。
この直前に60枚セットのマスクを買ったことは非常に幸運だった。惜しみなくマスクを使ってもしばらく底を突くことは無いと思われたので、筆者は外出する際は必ずマスクを着けるようにしていた。

そして数ヶ月が経った。
冷静に考えて、外出を毎日すると仮定した場合、60枚のマスクは2ヶ月で消費しきってしまう。そしてたかが2ヶ月で新型コロナの流行が収まることはなかった。筆者の手持ちのマスクはほぼ全滅していた。

現在、外出をするならばマスクは着けなければならないという風潮がある。マスクの感染予防効果の有無はさておき、着けていないと迷惑そうな目を向けられる。その集団圧力には屈するしかなく、結果的にマスクの着用はほぼ義務化していると言っていいだろう。
政府から布マスク2枚が各世帯に送られるという話だが、少なくとも札幌に住んでいる筆者の元には届いていない。関東では配られ始めているらしいが、こちらはまだ時間がかかるだろう。
外出自粛が続いているとはいえ、買い出しなどをするには外へ出る必要がある。そろそろマスクがやばい。

そんな事を考えていたら、親から自作の布マスクが送られてきた。しかも5枚。
筆者の母親は裁縫が得意であり、ほとんど何でも自作できてしまう腕を持っている。実家ではすでに自作の布マスクを着けて生活を送っているらしい。それにしても、一人暮らしの筆者に5枚も送ってくるのはさすがに勢いが余りすぎだろうと思う。
ちなみに、送られてきたマスクを着けてみた瞬間、めちゃくちゃおばあちゃんの匂いがしたのは内緒である。

とりあえずこれで、個人的にはマスクについて心配が無くなった。ありがとうございます。
こうやって次第にマスクの在庫も復活していくのだろうか。