運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

オンラインポスター

新型コロナであらゆる集会が開けなくなった現在、学会もオンライン上で行う流れができつつある。筆者も参加予定だった、9月に開催される日本植物学会も完全オンラインで行う予定とのことである。
今日は、学会の参加申込締切が迫っていたので手続きをしてきた。

さて、学会の発表形式は口頭発表とポスター発表に大別される。
スライドを作ってプレゼンを行う口頭発表は、ビデオ通話と画面共有機能を利用することでオンライン上で簡単に再現することができる。実際、3月頃にはすでにこの形式の学会が試行され、筆者も少し聴講した。詳しくはこちら(https://under-the-floor.hatenablog.com/entry/2020/03/15/230304)
一方、ポスター発表をオンライン上で行うとなると少しイメージがわかない。

今日参加登録をした日本植物学会では、口頭発表もポスター発表も実施するらしい。
ポスター発表がどうなるかというと、まず発表者はLINC Bizというツールにポスターをアップロードし、参加者が閲覧出来る状態にする。さらに閲覧者は発表者に対しコメントをチャットで送ることができ、発表者はこれに随時対応する、という形になるらしい。
また、普通のポスター発表では発表時間が設けられていて、その間発表者はポスターの前に立って質疑などに対応する。しかし、今回の場合はそもそも発表時間というものが存在せず、閲覧する側はいつでも質問を飛ばし放題という感じになるらしい(要確認)。
これが良くも悪くも重要になりそうで、通常の学会よりも多くの情報を集められるメリットはあるが、裏を返せば対応しなければならないコメントの量が普段より多くなるということであり、学会期間中常に気を張っている必要がある。

今回筆者が発表する予定の内容は、3月末の藻類学会で発表するつもりだったものである。以前の研究からかなり方向性を変えたものになっていることもあり、どちらかと言うとアドバイスや情報の収集が主な目的だった。
従って、今回の学会では口頭よりもコメントを集めやすそうなポスターの方が筆者の目的に合致していると考え、ポスターでの発表を申し込んだ。

オンラインポスターとなると、普段のポスターよりもやれることが変わってくる。例えば、追加資料などをあらかじめクラウドにアップしておき、そのリンクやQRコードを貼っておくなど、常にPCを開いている状態を前提とした工夫が考えられる。
逆に、閲覧者の目を引くために色を派手にするなど、デザインの工夫は効果が薄いかもしれない。ポスターの貼ってある部屋をうろうろしながら物色できる普段のポスター発表と違い、見たいポスターを選択するための手がかりがタイトルと要旨ぐらいしかないと予想されるためである(これも要確認)。となるとむしろ演題は少し遊ぶくらいがいいだろうか?

とにかく初の挑戦で分からない事だらけだが、楽しみでもある。