運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

大学構内の植物をコンプしよう実習 リモート編

筆者の所属していた学部では、2年生の5月に、大学構内の植物を片っ端から同定する実習を行う。
詳しくは去年ブログにまとめたので、一応リンクを貼っておく。
https://under-the-floor.hatenablog.com/entry/2019/05/17/223401
https://under-the-floor.hatenablog.com/entry/2019/05/24/235152

筆者の研究室は藻類を扱っており、陸上植物に詳しい人はそんなにいない。しかし、他に任せられる研究室がないため、我々が頑張って指導している。

今年は新型コロナの影響で、学生を全員集めての実習を行うことができない。そこで実習の形式を変え、学生達に個人的に植物を探してもらい、その記録を提出させて成績をつけることになったらしい。
では指導側は何もしなくていいのかと言うとそうでもない。こちら側で大学構内の植物の簡易図鑑を作成し、これを学生に送って参考にしてもらうことになった。

ということで、今日はその図鑑作成のために植物を探す旅に出た。

メンバーは筆者と後輩2人である。そのうち1人はTAの身分を持たない学部4年生だが、植物に詳しいことを筆者が事前に知っていたので、申し訳ないが強制招集させてもらった。
目的の簡易図鑑は、実は先生によって7割方できあがっていた。我々学生勢の役目は、その未完成の図鑑に載っていない植物の追加補足である。

筆者は学部時代のサークル活動で植物の名前を覚えたりしていた過去があるが、その記憶は今やほとんど彼方へ消えている。
また、この実習のTAも何年かやってはいるものの、この時覚える植物というのは、実習の行動範囲に5月に生えているものに限定されている。今回は、植物を探すエリアが普段の範囲から外れ、しかも時期が1ヶ月ズレている。筆者の付け焼き刃の知識はもう当てにならなかった。

そこで頼りになったのが、筆者が強制招集した学部4年生である。
彼女は実は、先述した植物の名前を覚えたりするサークルに所属していたらしく、サークル繋がりでも筆者の後輩にあたる。とはいえ、年齢がかなり離れており、一緒に活動したことは無い。
筆者が引退してから今に至るまで、どうやらそのサークルはガチ化が進んだらしく、かなりゴリゴリと植物を同定しているとの話である。そこで培われた後輩氏の知識は確かなものであり、怒涛の活躍をした。

今日の目標は10種類の植物を図鑑に追加することであったが、結果的に14種類追加できた。

あとはこれの解説などの文章を書いて、いったん先生へ送る。今週中を目処にということである。
やや作業量を要求されるが、これでもTA業務なので仕方ない。