運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

オンライン国際学会 2日目

昨日から引き続いて、オンライン上の国際シンポジウムProtist. onlineに参加した。

筆者は発表する予定はなく、本来ただ発表を聞いていればいいだけのはずだった。ところが、昨日の記事にも書いた通り、Coffee breakとかいう全くコーヒーを飲ませる気のない休憩時間の存在により、見ず知らずの外国人研究者と即席でコミュニケーションを取るというまさかの試練が課せられたのだった。
昨日は正真正銘の英弱コミュ障を発揮してしまったが、そういうものがあると分かった今日はそうはいかない。自己紹介で何を話すかを事前に考えて、聴講に臨んだ。

16:30頃、運命のCoffee break到来である。部屋にはやはり筆者と4人の外国人研究者しかいない。
自己紹介が始まった。2日かけて耳が慣れたのか、それとも当たりを引いただけなのか、今日は英語が比較的聞きやすいように感じた。
そして筆者の番である。渾身の自己紹介を披露した。
良くも悪くも内容がしっかり伝わってしまったらしく、質問が2つほど飛んできた。が、簡単な内容だったのですぐ答えられた。いや面接かよ。
ちなみに、筆者の前に自己紹介していた人が、筆者の研究室の助教と知り合いであるっぽいことを話していたので、彼と同じ研究室なんですわーという話も付け加えておいた。それくらいやる余裕が今日はあった。

ということで、問題のCoffee breakは何とかなった。





肝心の発表の方だが、昨日は分子生物学分類学のようなどちらかというとミクロ寄りな内容が多かったのに対し、今日は生態系絡みのマクロ寄りの話や、遺伝子データベース構築などのちょっと馴染みのない分野の発表が多かった。正直よく分からない内容も多かったが、大雑把に内容は掴めたし、無駄にはならなかったと思う。

また、ドクターやポスドクを募集しているという宣伝を発表の最後に付け加える人も多かった。
学会やシンポジウムは、こういう勧誘や出会いの場も兼ねている。筆者の先輩には、学会での雑談でポスドクの受け入れ先が決まった人までいる。
新型コロナで直接集まっての学会がやりづらい以上、人を受け入れる側の研究室も、こういったオンライン上の場での宣伝などが要されているのかもしれない。そういうことなら、行き先を探す側の筆者のような人間も、積極的にオンライン学会・シンポジウムに顔を出すのがいいだろう。
あと、万が一の時に備えて自己紹介ぐらいは即座にできるようにしておこうと思う。そういう意味では、今回のCoffee breakの試練はかなりいい経験になったのではないか。