運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

チキンレース

D論発表まであと1週間となった。

今日は先生に時間を割いていただいて発表練習会をすることになっていたので、発表を形にするという意味では今日が締切のようなものだった。
ところが、正月気分が全く抜けていなかった筆者は、先週までに終わらせるべきだった発表スライドと原稿を全く進めていなかった。さらに土日は他にやりたい事があったのでそれを優先してしまい、結局何も完成しないまま今日を迎えてしまった。
重要なタスクはそれなりに余裕を持って準備するよう心がけている筆者にとって、これは珍しいことである。

今朝の時点でスライドの一部は未完成、原稿は白紙という由々しき事態だった。タイムリミットは15時。朝起きてすぐに2年半ぶりのレッドブルを飲み、全力で資料の作成に臨んだ。

発表原稿と言うのは書いただけでは終わりではなく、それを時間を測りながら通して読み、指定された時間にちょうどよく収まるよう調整することでやっと形になったと言えるものである。
D論発表は説明が30分、質疑応答が15分の計45分である。学会発表などは15分程度のものが多いし、修論発表もそんな感じだった。30分越えの発表は今まで一度だけやった事があるが、どれぐらい喋ればちょうど良いのかという感覚には自信が無い。
そのため、原稿を書いたあとの通し読みは必須だった。

原稿を書ききったのは13時頃。ここで一度通して読んでみたところ、何と時間は29分であった。神掛かった時間感覚である。

その後、話す内容を気持ち足したりした結果、練習会でのタイムは30分40秒であった。もうほとんど完璧に近い。
内容の方も、それなりの指摘はいただいたが概ねいい感じの評価だった。

かくして筆者は本番1週間前の練習会をギリギリ突破した。久しぶりに全力を出したのでとても疲れた。レッドブルで後回しにしていた眠気も合わせて襲ってきている。

こういう立ち回りは普段からやるべきものでは無いが、たまにやると謎の自信が生まれて悪くは無いとも思う。