運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

あらすじ

遠い昔、まだあらゆる生き物が深く暗い海の底で暮らしていたときのこと…。

とある『魔法』が『始祖』によって編み出された。
それは、簡単な材料を光と反応させることで、強大な力を得る『魔法』。
『魔法』は世界を豊かにし、多くの生き物を光ある世界へと導いた。

この『魔法』の力に『何者か』が目をつけた。
『何者か』は、自らの体に『始祖』を取り込むことで、『魔法』の力を得た。

『何者か』は、『魔法』を使いこなして勢力を増した。
何億年かの間に、『何者か』の子孫は、「緑」「紅」「灰」の3色の系統に分かれ、世界中へと広まった。
『魔法』を持たない生物も、『魔法』が生み出す力を上手く利用して大きく発展した。

続いて、『何者か』の子孫の他にも、『魔法』を欲する者が現れ始めた。
そうした者たちは、『何者か』の子孫たちを取り込むことで、『魔法』の力を得ようとした。
そしていくらかの者は緑の系統を、またいくらかの者は紅の系統を取り込み、『魔法』を得ることに成功した。

至る現在、世界はあらゆる出自の『魔法使い』…すなわち植物や藻類で溢れ返った。この世界はもはや『魔法』…光合成無しでは成り立たないと言っても過言ではない。

なお、『魔法』の『始祖』はシアノバクテリアという生物ではないかと考えられている。一方の『何者か』の正体は、謎に包まれている…。




…書いていたら恥ずかしくなってきた。大丈夫かこの文章。
9割くらい脚色だが、1割くらい本当の話である。…たぶん。




参考
井上 勲 (2007) 「藻類30億年の自然史 藻類から見る生物進化・地球・環境 第2版」東海大学出版