運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

解脱

今日は最後の学会の最終日だった。
筆者の発表は昨日終わっていたので、今日はぼんやりと聞くだけだった。知り合いの発表もいくつか聞くことができ、見納めだなあと思いながら眺めていた。

夕方の学会の締めくくりで、発表賞の授賞式が開かれた。そこでなんと筆者の発表が学生発表賞のひとつとして選ばれてしまった。
恥ずかしいことに、筆者は今まで学会で発表賞を貰ったことが一度もなかった。毎度周りの人達から面白いと言って頂けはしたのだが、それだけだった。
今回、筆者にとって最初で最後の受賞となった。

今年の学会には懇親会が設けられていなかった(代わりに裏で退官する先生を囲む会などが開かれていたらしい)ので、若手藻類界隈が何人か集まって軽いオンライン打ち上げみたいなものが催された。
実は今回の学会では筆者の先輩や知り合いにも受賞者が何人か出たので、お互いに祝い合った。めでたい。
筆者にとってはこういう会も最後であると思うと寂しい。昔から懇親会は好きだった。結局筆者が学生であるうちに対面での懇親会が復活することは無かったが、オンオフ関係なく、ある意味一番盛り上がるのが懇親会だった。
ただ、もううずべんの研究をすることが無い故に、「これの解決には何したらいいですかね〜」みたいな話題を振ることができない事に気付き、やはり寂しさが残った。

打ち上げはささやかに終わり、筆者にとって最後の学会は幕を閉じた。




学会が終わると同時に、もう一つ決着が付いたものがある。今朝、光合成の実験の論文が受理されたのだ。
前から話題に出る度に書いているが、この実験では進行中に訪問先の先生とトラブったことで本当に大変な思いをした。これがやっと論文受理まで行ったことで、心から解放された気分である。

光合成の論文然り、昨日受理された論文も然り、そして学会で発表したトランスクリプトーム解析も然り、全て大変だったが、どれもがうまく締めくくられて、これでまあ一応は報われたかなという感じだ。