運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

時間との戦い

学部の卒研発表が明日、修士の卒研発表が来週火曜に迫っている。

学部4年の皆さんはかなりギリギリまで調整に追われているようだった。とりあえずポスターっぽいものを作ってそれっぽい話をしていれば最低限卒業はできるので、気負わずに頑張って欲しい。

修論発表についても、発表したのに卒業できませんでしたという例は、少なくとも筆者のいる所では聞いたことがない。昔とんでもなくガバガバな発表をして逆に話題になった人がいたが、それでも卒業はできていた。
とは言え、修論発表が学部の卒研発表と比べてハードなのは間違いない。学部卒時点では、多少上手くいっていなくてもまあまだ学部卒だしねーみたいな許される空気があるが、修士卒でそんなことは言っていられない。また修論発表は口頭発表で、強い先生方がみんなで並んで発表を見ているので、対少人数のポスター発表と比べて圧がすごい。




今日は筆者のいる研究室で修論発表の練習会をやった。筆者もアドバイスする側として発表を聞いた。

当研究室からは2人が発表をする。テーマは2人ともうずべんの系統分類学で、1人は海底の底生性うずべんを扱う王道な研究、もう1人は寄生性の変わったうずべんを扱う面白い研究をやっている。
2人ともデータ量も質も十分だし、修論も書き終えているらしいので、ここから卒業できないなんてことはないと思う。

ところが、発表数日前にして2人ともやや苦戦気味のようだ。

まず1人目の底生性うずべんの後輩だが、扱ったうずべんの数が多すぎて、発表時間(15分)に全く収まっていなかった。
これから情報過多な部分を削ぎ落としていくことになる。足りないのを増やすより多いのを減らす方が結果でき上がるものの質は良くなりやすいのでそれは良いのだが、変に削りすぎてよく分からない発表にならないように祈る。

もう1人の寄生性うずべんの後輩だが、なんと昨日修論関連のデータが見事に消し飛んだらしい。
当然プレゼンもほぼ白紙に戻ったらしいが、恐ろしいことに1日かけてプレゼンを作り直し、今日の練習会に間に合わせたという。発表スライドは一部未完成で、発表時間も15分にやや満たなかったので、ここから完成を目指していくことになる。過労で倒れないで欲しい。
ちなみに筆者も半年前にパソコンのデータが丸ごと消えたので、トラウマが蘇ったような恐怖を感じている。

2人とも大変そうだが、原因がどっちも事故みたいなものなので、もう頑張れとしか言いようがない。本番までには何とかしてくるだろう。




その前に、明日は学部の卒研発表会である。お祭り度で言えばこれがいちばん高いので、ちゃんと寝て備えたい。