運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

やばい部屋

なんか理学院から賞を頂いた。
学振に応募して通ったか、通らなくても評価が高かった人に贈られるらしい。

直接金にはならないが、こういう賞は研究業績として扱えるので、いずれ別の申請書などを書く時の武器になる。ありがたい。そして普通に嬉しい。




今日の昼に授賞式があるということで、数日前から連絡が来ていた。
場所は附属博物館の大会議室だそうだ。聞いたことの無い部屋である。
あと「服装は自由ですが、写真撮影を行うのでその辺考えてきてください」という旨の注意書きもされていた。例の超難問である。知り合いの受賞者とこれ何着て行くべきなんだという議論になったが、筆者はスーツが嫌いなので私服一択であると主張したところ、じゃあ私服でいっかーということになった。

時間通りにその大会議室とやらへ到着すると、まず扉の色が他と違う。やばさが漂っている。
部屋に入ると、広さは実験室程度、床には絨毯が敷かれ、立派な椅子が整然と並べられている。壁には絵画がいくつも飾られ、天井からはシャンデリアが吊るされている。部屋の中にいる人は、先生方も受賞される側の学生も皆スーツを着ている。
筆者はユニクロのシャツにジーパンである。1秒でやらかしたことに気づいた。
しかし、筆者による私服推しにより、筆者の知り合いは皆スーツを着ずに来たので、結果的に道連れの形で部屋内の私服率は急増することになった。

まあしばらくすると普通に私服の学生や先生が続けて入ってきたが。

それにしてもやばい雰囲気の部屋である。附属博物館にはたまに来ているが、こんな部屋があるとは知らなかった。
RPGで冒険を進めて何か条件を満たすとその国の王様とかに呼ばれる時の謁見の間…みたいな雰囲気である。いや、現に結果を残したから呼ばれた訳だし、正面に座っているのは理学院の長だから、つまりそういうことなんじゃないか?リアルとバーチャルの区別がつかなくなってきた。

受賞者は計18名。出席者は15名。1名ずつ賞状とガラス製のオブジェを授与され、集合写真を撮り、30分ほどで式は終わった。
オブジェがかっこいいので上手いこと飾りたい。

同席していた顔見知りの先生によると、本当に重要な会議はこの部屋を使ったりするらしい。なんかこの賞そのものよりも、この部屋に入れた事実の方がレアなんじゃないかと思い始めた。

次入れるのはいつになるだろうか。その時はスーツで行こうと思う。