運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

冬の使者

今、筆者のいる大学には雪虫が大量発生している。

雪虫は毎年この時期に発生し、白っぽくてふわふわしていることからこの呼び方がされている。正体はアブラムシの一種らしい。
こいつらが出てきてから2週間ほどで初雪とか言われていたりする。名実ともに冬の使者というわけだ。




ただ、今年の雪虫はどうも様子がおかしい。

まず量がおかしい。
特に今日は日が出て暖かかったせいかとんでもない事になっていて、やつらが本物の雪だとしたら猛吹雪といったレベルの量であった。
自転車に乗って移動するだけで体に大量の雪虫が付着するし、運が悪いと目や鼻に入りかねない。あと髪の毛にも引っかかるので、髪を手で梳くと雪虫がボロボロ出てくる。
ここまで来ると、虫が嫌いでなくてもちょっと引くことだろう。
雪虫と一緒に湧いてでてきた観光客がうざそうにしているのを見るのはささやかな快感があったが、良かったことと言えばそんなもんである。

あと色がおかしい。ぶっちゃけ白くない。
体に着いた個体をよく見てみると、本来あるはずの白い綿みたいなやつが無い。白くない雪虫は果たして雪虫と言えるのだろうか。もしかしたら例年発生する雪虫とは種類が異なるのかもしれない。
それにしても、元々雪っぽい見た目をしていて風情がないこともないから許されてきた感のある雪虫が、その雪っぽさすら失ってしまえば、それはただの不快なちっちゃい虫である。




前言を撤回しよう。
今、筆者のいる大学には不快なちっちゃい虫が大量発生している。




雪虫の量と雪の量に相関とかあるんだろうか。
これで初雪が大雪になるとかは勘弁して欲しい。