運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

D論へ向けて

筆者は博士課程修了のためにD論を書き上げる必要がある。筆者が今色々とやっている仕事の大半の目標は、最終的にD論へ行きつく。

D論はこれまでの学生生活での研究を総括する論文である。その内容は普通の論文複数本分になるため、自ずと内容の幅が広くなるし量も多くなる。
これを上手く整理するため、一般的なD論では研究全体の指針を示すGeneral Introductionを冒頭に設け、さらに研究内容をチャプターごとに分けてまとめる事が多い。結果的に一冊の本のような構成になるし、実際に本になっているD論も見たことがある。

こういうまとめ方は普通修論D論でしかやらないし、筆者にとってもはっきり言って経験が薄い。こういうのは先人の知恵を参考にするのが早いので、先輩方のD論を読み漁って書き方を真似している。
また、筆者自身が3年前に書いた修論も参考にはなる。特にGeneral Introductionらしきものは修論の時に書いていたので、骨組みとしては使えるだろうと思っている。当然今読み返すと内容がガバいので、大規模な加筆修正は必要である。

各チャプターの内容は、筆者が過去に投稿した論文から持ってくることになる。
しかし、これも当然そのまま載せるだけという訳にはいかない。論文は投稿先の雑誌によって細かい体裁や表記の方法が異なるので、これを統一する必要がある。また、やはり数年前に投稿した論文だと修正したくなる部分も多く、これらもひとつひとつ潰していかなくてはならない。そして、D論というひとつの文章に収めるためには、文の流れなども再考する必要が出てくる。

さすがに作業量が膨大だが、少しずつ進めて何とか間に合わせたい。
ちょうど今はトランスクリプトームデータの分子系統解析で長めの待ち時間が発生しているので、机にパソコンを2台並べ、片方で系統解析、もう片方でD論の整理という並行作業を強行している。

できることなら心に余裕を持って終わらせたいところである。