運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

藻掻いた先

藻類学会の二日目である。
今日から発表らしい発表が始まり、学会本番という感じだ。




今日になって痛感したのが、筆者自身の光合成に関する知識の充実である。

藻類学会において、光合成に関する発表は多い。藻類は当然光合成を行う生物で、また水産資源などとして有用な物も多く、光合成活性の詳細は注目を浴びやすいのである。
一方、今まで筆者はほとんど系統分類学のみをやってきた。正直光合成の話は興味の対象ではあるものの知識と経験が伴っておらず、発表を聞いてもあまり理解できていたとは言い難い。

しかし、今回は発表を聞いた時の理解度というか解像度にはっきりとした違いを感じる。
間違いなく、自分自身の発表へ備えて知識を詰め込んだ結果だろう。

むしろ、今までこういった話を理解しないまま聞いていたのがもったいなく感じる。今の状態の方が絶対に聞いていて楽しいし、お得である。




同時に、光合成関連の発表を生で聞いたことで、筆者の発表内容にも若干のテコ入れが必要であることを認識した。
これからプレゼンと原稿の修正を行う。筆者の発表が最終日で助かった。

それにしても、こういった大きな発表会に際してがっちりとした原稿を書いてきたのは久しぶりだ。今までは、話す内容を箇条書きにする程度はしたものの、あとはノリと勢いで喋っていた。
しかし、今回はその方針は危険であると判断して早くから原稿を書いていた。それほどに筆者は今回の発表に怯えているのである。