運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

藻、藻掻く

今日から明後日まで日本藻類学会がオンラインで開催されている。
今日は講演形式のワークショップのみで、発表などの学会らしい学会は明日と明後日である。筆者の発表は明後日の午前の予定だ。

前回の記事までに何度も書いている通り、発表準備の段階は非常に苦しかった。特にデータの解釈と考察をどう構築してどう説明するかが問題だった。
先生の意見を聞くことができないという状況は勿論その原因の一つだ。加えて、そもそも筆者のうずべんが変わり者で、出てくるデータも厄介な物が多いのである。おそらく数値を数値通りに解釈するだけではだめだし、テンプレ通りの考察も意味をなさない。真実へ迫るためには、その数値の意味するところを原理から理解していかなければならない。

だから、知識不足の筆者にとってこの過程はとても苦しかった。

それでも、自分で納得のいく解釈を、昨日になってやっとひねり出すことができた。
「自分で納得のいく」というのが重要だ。他に承認してくれる人物がいないのだからそうするしかない。
何より、これで自信を持って喋ることができるようになる。今回の結果を1つのストーリーとしてまとめることができたのが嬉しい。発表がまだなのに今はすっかり安堵している。

明後日はこの筆者が藻掻いた跡をぶつけることになる。
間違っていると言われるかもしれないが、まだ学会で突っ込まれる分には問題ない。論文にする時に直せば良い。