運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

開放されたい

海外学振申請書作成が大詰めである。
締切が12日の17時なので、もう3日を切った。




この一週間は知り合いに申請書を投げつけまくって、様々な意見を集めた。
投げつける対象の知り合いはみなバリバリの研究者で、かつ学振DCやPDの実績のある人達である。
研究分野は問わない。学振の審査員は全然別の内容が専門である場合もあるので、分野外の人間からの意見の方がむしろ有難い。そもそも、筆者のやっている分野の研究者はそんなに数がいない。

ところで、研究とは全く関係の無いオタク活動で面識を持った知り合いが、筆者と同じく今年学振PDを出す身分だったという奇跡的な事案が発生した。
これは渡りに船だということで、お互いの申請書を添削し合ったり、通話しながらああだこうだ議論したりした。分野は当然かけ離れており、申請書に対する考え方や戦略も異なっていたので、話していてとにかく得るものが多かった。オタクやっててよかった。




そういう事もあって、申請書はだいぶいい感じになって来たと思う。あとは本当に細かい所の修正だけだ。
半月前はどうなることかと思ったが、通るかどうかは別として何とかなりそうだ。半月でよくここまで来れたと思う。

しかし、今申請しようとしているのは「競争的資金」である。
どれだけいい申請書ができても、他人がそれ以上のものを作ってきたなら負けてしまう。絶対的なゴールと言えるボーダーは無く、進める限り先へ行かないといけない。締切の間際まで、筆者に止まることは許されていないのだ。
これが精神的にきつい。正直、とっとと提出して開放されたいが、そうしてしまえば間違いなく後悔する。
何より、まだまだ改善点は出てくるのである。自分ではもう直すところが無いように見えても、人に見せると色々な意見が返ってくるものだ。その吟味には終わりがない。

あと3日、申請書とは向き合い続けなければならない。