運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

廃棄処分

今年度は筆者が院生生活を終える年であると同時に、筆者の指導教官の先生が定年退職なさる年でもある。

今年の初め頃から、先生の部屋の片付けが少しずつ進んでいた。
筆者のような学生とは違い、長年教員として同じ部屋に居続けただけあり、片付けなければならない本や資料の量はとてつもない。当然片付けに要する時間と労力も相当なものになる。片付け作業が進められていたここ1ヶ月ほど、先生の部屋を訪れる度に逆に部屋が散乱していっているようにも見えていた。

今日は、廃棄処分する書物や資料を廃棄場へ運ぶということで、その手伝いに筆者も参加した。
部屋の隅にはスズランテープで縛られた書物の塊がざっと20個ほど、さらにシュレッダーにかけられた紙が詰まったゴミ袋が5つほど積まれていた。歴史を感じさせられる。勿体ないような気もするが、先生が捨てると判断したのだから捨てていいものなのだろう。

荷物を荷台に載せて、4人がかりで2往復して廃棄場へ運んだ。いい運動になった。

この量の書物を廃棄処分したことで、先生の部屋はわりとスッキリした。それでもまだ結構なものが残っている状態である。

「教授の部屋」というものは、誰のものであっても人それぞれ個性が出ていて、ちょっと好きである。これが丸っきり片付けられてしまうのは少し物悲しさがあるが、時の流れには逆らえない。