運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

トラブルその2 〜受理されたはずの論文編〜

論文受理が撤回された訳ではないです。




先日筆者の2本目の論文が受理されて、すっかりめでたしめでたしというムードになっていた。何なら次の論文を書き始めていた。
ところが、3日前に雑誌の編集からもうちょっと論文を修正してほしいと依頼があった。

論文が受理された後に追加の修正を要求されることは珍しくない。細かい誤字や文法のミス、雑誌の体裁に合っていない部分などは、どうしてもよくある。

しかし、今回要求された修正の分量は結構なものだった。

特に図である。端的に言うとプレートの枚数が多すぎるから減らせと言われた。
論文の図は、複数の写真などがいくつかのプレートにまとめられて構成されている。光学顕微鏡のプレートには光学顕微鏡の画像が何枚か、SEMのプレートにはSEMの画像が何枚か、という感じだ。
そして、雑誌の編集者曰く、そのプレートを10枚くらいに収めて欲しいらしい。一方筆者が投稿した時のプレートの枚数は怒涛の18枚であった。確かにこれは多すぎると筆者も思う。

ではどうやってプレートの枚数を削減するかと言うと、まず一部のプレートをオンライン限定の追加資料(Supplement Material)に移すことにした。具体的には鞭毛装置の連続切片のプレートが4枚もあったので全部Supplementにぶち込んだ。
さらに、複数のプレートをひとつに統合することもできる。統合できそうなプレートの組み合わせが3つほどあったので、これにより最終的なプレートの枚数は11枚になる。依然10枚を上回っているが、これで妥協してもらうことにした。

筆者の指導教官の先生によると、この手の修正作業は3日程度で終わらせて送り返すものらしい。とりあえず今日が作業完了の目安とし、それまでにプレートの統合作業を終わらせようということになった。
ところが、一昨日はスキーで死んだので作業できず、昨日はWindowsの大型更新が入ってほとんど作業できず、作業は遅れに遅れた。結果今日だけで殆どの作業を片付けに行くことになった。

プレートの統合と言ってもそんなに簡単ではなく、図のレイアウトの再調整や、文章中の図の番号の書き直しなど色々とやることがある。文章を作る時より頭は使わないが、手間がかかる作業である。
結果的に論文を投稿する前よりもてんやわんやになってしまった。




15時過ぎに修正は完了したが、再投稿フォームにデータをぶち込みに行った時にまたちょっとした不明点が出てきたので、結局今日中の再投稿はできなかった。編集者へ問い合わせのメールを送り、現在返答待ちである。

明日にはさすがにケリをつけたい。