運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

卒業

本日、筆者は学位記を受け取り、博士後期課程を修了した。これにて筆者は理学博士である。

なお、午前中には学部や修士も含めた大学全体の卒業式があったが、筆者は部屋の退去の立ち会いがあったのでサボった。
実は学部と修士の卒業の時も式をサボっているので、3回もあった卒業式の機会を全て棒に振っていることになる。ただ、式以上に重要な案件があるのだから仕方ない。

午後、指定された時間に学位記を受け取りに行くと、学部からの同期一人と会うことができた。
彼と最初に会ったのは学部入学のガイダンスの時なので、丸々9年の付き合いになってしまった。お互いに9年という月日を確認し、その長さと短さに呆れながら笑った。

学位記を受け取った後は、研究室のメンバーや先生と写真を撮れるだけ撮った。
他の研究室のお世話になった先生や知り合いにも挨拶に行き、そこでも写真を撮ったりした。

さらに、隙間の時間にトランスクリプトーム解析の引き継ぎ資料を完成させた。
こんな日に何をしているんだと思われるかもしれないが、筆者としてもギリギリまで仕事を残してしまったことを後悔しながらの作業を強いられた。最後の最後まで研究室のために働く模範的大学院生になってしまった。
資料作成とデータのバックアップはなんとか無事完了し、ひとまず安心である。

夕方、最後の挨拶を済ませ、電車に乗って札幌を離脱した。空港に到着し、いま飛行機を待ちながらこの記事を書いている。




かくして、筆者の9年に及ぶ学生生活、6年に及ぶ研究生活は幕を閉じたのだった。




と見せかけて、月末に学会を控えているので準備と練習をしなければならない。最後の最後どころか、死してなお働くゾンビ院生みたいになってしまった。
何だか締まらないが、引退試合で変なことをしないように準備は抜かりなくやっていきたい。