運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

定点観測

昨晩22時から、ポケモンライブカメラなるものが放送されて話題となった。https://youtu.be/pPzlpbramt8
定点カメラによる森の映像っぽいものを24時間ぶっ通しで流し続けるという、一体誰が企画したのか問いたくなるような企画である。なお、この記事を書いている最中もまだ続いている。

ポケモンは11月に新作の発売を控えており、今回の映像でも新作の情報が期待された。
しかし、実際に流された映像があまりにもリアルな定点観測であり、基本常に何も無い森の映像(?)が映し出され、数十分に一度ポケモンの鳴き声が聞こえ、約1時間に一度ポケモンの姿が見えるだけだった。本物の定点観測であればこれより何かが映る頻度は低いかもしれないが、それにしてもゲーム映像でしかもYouTubeなどでここまで情報密度の薄いものを流すのは、良く言えば革命的であり、悪く言えば挑戦的である。

当然、放送直後の昨晩は何も映ってねえぞということでコメント欄が荒れに荒れ、地獄の様相であった。
そんな中、ほぼ何も映らない映像(?)に何時間も張り付いて監視していた猛者もいたようだ。今朝筆者は7時に起床したが、その時点で放送開始から見続けていてつらいみたいなコメントがあった。

そもそも、現実の動物の生態を観察するための定点観測では、赤外線センサーなどが内蔵されたカメラを使う場合がメジャーで、動物の熱(赤外線)を感知した時のみ映像を記録するという仕組みになっている。従って、記録される映像には赤外線を発する何かが映っているはずであり、何も映っていない映像を延々と確認しないといけないみたいな事態には普通ならない。
まあ、ポケモンの場合赤外線を出さないもの(ゴーストタイプとか)もいるっぽいので、このカメラは使えないということなのだろう。たぶん。

なお、放送開始から数時間後、映像内の動くもの(=ポケモン)を感知するプログラムが開発されてしまった。(https://twitter.com/shimajiroxyz/status/1180152800975548416?s=19)。人間ってほんと頭良いなと思った。




荒れまくったコメント欄は結局収まることなく、完全に無法地帯である。
しかし、この映像を監視しながらミラー配信をし始める配信者が出てきたり、この24時間で色々な乗っかり方が編み出されてきたように見える。
個人的にも試み自体は面白いと思うし、ポケモンが出てきたところだけを切り抜いた映像は見て楽しいので、今度は24時間と言わずぜひ1週間くらい流しっぱなしにしてもらいたい。