運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

まともな人生

色々あって数年ぶりにいとこに会った。




いとこ氏は歳は近いもののしっかり就職してしっかり働いている。研究とは無縁の生活を送っているようだ。

親戚で集まった時に聞かれがちな質問No. 1でかつ聞かれると困る質問No. 1なのが「おまえ今何してんの」である。
筆者が今何をしているか。大学院でうずべんの研究をしている。これをいかに説明するか。

まず「大学院」が一般的には関わりのない場所である。筆者の周りでは当然のように院生がいるから麻痺しがちだ。
「博士課程1年」と言っても「つまり…何だ?」となるので、大学院には修士と博士があって、博士1年がこういうポジションなんだと説明する必要がある。

次に「うずべん」「渦鞭毛藻」の説明だが、これが極めて曲者である。
「藻類」と言った時にまず頭に浮かぶのがコンブとかワカメなのがややこしさに拍車を掛けている。筆者の扱っているものは単細胞藻類なので、藻類にも色々あってめちゃくちゃ小さいやつもいるという説明が必要だ。
植物プランクトン」という言葉が通じる場合は、イメージとしては近いのでこれで妥協することもある。しかし筆者の扱っているものは植物的特徴と動物的特徴が同居しているし、さらにプランクトンではなくベントス性だったりするので、全く合っていない。
うずべんをいかに簡単に説明するかは毎回悩んでいるのだが、未だに解決策が見いだせない。

この辺の説明をしているだけで必然的に長話になる。興味を持ってもらえるのは嬉しいことなのだが。
ただこっちだけ喋っているのもあれだし、相手の話も聞きたいし、なんだかなあという感じである。