運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

耳栓

筆者は文章を書くのは好きだが読むのは苦手である。苦手というか気が散りやすい性質で、集中力がもたない。
論文を読むのも実はかなり苦手で、その辺の院生と比べれば読むのが遅い自信がある。読むのが遅いというのは学問を修める人間として致命的であり、長いこと悩まされてきた。

単純に筆者の脳みそが集中が長続きしないように出来ているのかもしれない。かと言って筆者には脳みそを改造手術する技術も金もない。
別のアプローチから集中力維持のための工夫をする必要がある。

集中力を途切れさせる要因として挙げられるもののひとつに「音」がある。
静かなように感じられる部屋でも、パソコンが駆動する音、建物の工事の音、廊下で誰かが歩く音、先輩の独り言などが耳に入ってしまう。
先輩の独り言はやめてくださいと言えば止まるかもしれないが(まだ言ってない)、他のノイズについてはこちらからはどうしようもない。




ということで、耳栓を買ってみた。




まず、当たり前だが本当に色々なものが聞こえなくなった。テレビの音量を急に思いっきり下げた時のような感覚である。逆にびっくりした。
集中力がどうとかは別として、あまりに快適だったので今日はほぼ一日中耳栓を付けて過ごした。ノイズというものが今までどれほど筆者にスリップダメージを与えてきたのか、ノイズを遮断してみて初めてわかった。

ちなみに人の声とかはギリギリ聞こえるので、呼び掛けとかには反応できる。それ即ち、先輩の独り言については完全にシャットアウトするには至らなかったということだが、まあだいぶ聞こえなくなったので良しとする。

そして肝心の集中力維持の話だが、とりあえず論文をめちゃくちゃ読んでみた。
結果から言うと、普通に集中力を切らしてTwitterを見たりとかもした。それでも、外的要因に邪魔されてイラッとくることが全く無くなったので、それなりの効果はあるだろうと思う。

一つだけ問題があって、ずっと耳栓を付けっぱなしにしていると耳が痛くなる。耳栓を奥に入れすぎているのかもしれないが、ちゃんと奥へ入れないと遮音性が怪しくなってくるので悩ましい。
とはいえ、今のところ耳の痛みと遮音性を天秤にかけたら遮音性を取るくらいには、付けていて快適である。




今回買った耳栓は、近くの薬局で売っていた一番安いやつである。
こうなってくると高級耳栓が欲しくなる。より遮音性に優れ、耳が痛くなりづらいやつが欲しい。
機会があったら探してみようと思う。