TEMを何とかする
今日はTEMの勉強をしに来訪しているSさん(仮名)を相手に、筆者によるガバガバイングリッシュTEM指導が行われた。
なお筆者は例のごとく早朝から実験していたため、非常に眠くて思考が回らず、英語のガバ具合にも更なる磨きがかかっていた。やはり英語は酒を飲んでハイになる程度の状態でないとまともに喋れない。
指導する内容の方がガバガバになる訳にはいかないので、そこはもちろん頑張ってやった。間違ったことは教えていないはずだ。たぶん。
今日の内容は、予定通り切片の作成である。
これはTEMの観察準備を通して最も難易度の高い工程だ。端的に言うと「数百マイクロ四方の樹脂を薄く切って水に浮かべて、薄い膜の上に金魚すくいの要領で載せる」という感じになる。文章だと細さが伝わりづらいが、初めて実物を見る人はあまりの細さにえっまじ?みたいな反応をすることがある。
Sさんの滞在期間は短く、いつか出来るようになればいいよ〜という訳にはいかない。ほんのちょっとでもいいから観察できるサンプルを作るのが今回の目標である。1個でもできればOKだ。
サンプルそのものがおじゃんになると大幅なタイムロスになるので、まず確実に観察できるものを作るついでに、筆者がSさんのサンプルを使って切片作成の見本を見せた。眠かったが無事できた。もはや筆者は眠い程度でミスることはない。いや嘘だ。たまにミスる。
Sさん側からすれば1回見ただけでできるようになる訳がなく、細かいコツなども適宜教えながらやってもらった。特に金魚すくいの所が苦戦していた。
最終的に観察できそうな切片をなんとかいくつか作ることができた。よかったよかった。
TEMでの観察は月曜になる。明日は休みだ。Sさんは観光するらしい。