運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

お客さん

昨日から、韓国からの学生が研究室を訪問している。Sさん(仮名)とする。主にTEM関連の技術を学びに来たらしく、1週間ほどの滞在予定だ。

実はSさんがうちに来るのはこれが初めてではなく、1年前にもDNA解析の勉強をしに来訪している。ということで、筆者を初めとする研究室メンバーの一部は既に知った仲である。

1年前に来た時はPCRが有り得ないぐらい失敗して地獄を見ていた。運も絡む実験なのでしょうがないとは言え、せっかく国を超えて勉強しに来たというのに大変そうだった。
今回もTEMのついでにPCRもやったのだが、なんとか一発で上手くいった。少なくともボウズで国に帰らせることはなさそうである。




TEMについては筆者の得意とする所である。

平日である今日はもちろん先生は来ていて、TEM関連の技術指南は先生から行われていた。しかし明日土曜日は先生はオフの日ということで、筆者が仕事を引き継ぐことになった。
土曜に駆り出されることについては全く問題ない。どうせ実験のために朝から行くことになっていたし、Sさんにとっては滞在時間が惜しいはずだ。

聞くところによると、今日時点で細胞を包埋した樹脂を固める所まで行ったらしい。TEM観察の手順についてはこちら https://under-the-floor.hatenablog.com/entry/2019/06/05/210228
つまり筆者は明日、TEM切片を切り出してグリッドに載せる所を教えるということだ。図らずもTEM観察で1番難しい所を任されてしまった。

地味に大変なのが、両者とも英語がそんなに得意じゃないところである。
アジア系の留学生にも英語ペラペラな人は多いが、みんながみんなそうでは無い。異国の言語なのだからこれはしょうがない。英語むずい。
今のところお互い拙い英語ながらなんとか意思疎通できているものの、TEMの切片作成とかいう高難易度の技術を果たして伝えきれるのかと言うと若干の不安が残る。

まあ何とかなるだろうとは思うが。