運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

虫獄

苫小牧虫採り実習の続きである。
苫小牧で採集した昆虫のサンプルを昨日持ち帰り、今日は朝からソーティングを行った。

今年は日程問題でサンプルの量が少なくなった。また、本来であれば今日の朝はまだ苫小牧にいて、札幌に帰って昼過ぎになってから作業開始なので、半日分時間的余裕もある。
とはいえ、虫の数はしっかりしており、学生には地獄を見てもらうことになった。

また、ここ数日札幌は非常に暑い。気温だけでなく湿度も高い。
さらに、学生用の実習室にはなんと冷房が無い。窓を全開にして扇風機を大量に回したが、それでも非常に暑かった。
座っているだけでも汗ばんでくるので、作業をしていないはずのTAもかなりしんどかった。




この実習におけるTAの仕事は、器具の管理、昆虫の同定などである。
と言ってもどちらも実習中盤にはあまり忙しくなくなる。学生も虫の同定に慣れてくると(ちなみに目レベルまで)、質問をあまり飛ばしてこなくなる。
つまり、TAはそれなりに時間を持て余す。

筆者は今やることがかなり溜まっているので、実習中は堂々と内職をさせて頂いた。
具体的には、先輩の手伝いでやっていた鞭毛装置のまとめである。昼休みには運良くその先輩と打ち合わせができ、今度こそ画像と文章が完成した。あとは先輩が論文としてまとめて投稿するのを待つだけである。

暑くて大変だったが、思いのほか進捗が生まれてしまった。
念の為断っておくが、学生から質問が来たら即座に作業を中断し、優先して対応した。決して仕事をサボっていた訳では無い。




明日の夕方までにソーティングは終了する予定、というかさせる予定である。