運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

泊まらないと苫小牧で韻が踏める

毎年恒例、苫小牧で虫採りして数を数えるだけのパワー実習の季節がやってきた。

本来、この実習は、苫小牧にある研究林に2泊3日の日程で滞在し、その間あらゆる方法で昆虫を採集、札幌へ持ち帰ってその数をカウントするという内容である。筆者はこの実習に毎年TAとして参加している。
もちろん、この実習を担当しているのは動物の多様性の研究室である。ではなぜ藻類の研究室に所属する筆者がこれに関わっているのかと言うと、昔趣味で昆虫採集をしていたのが担当の先生にバレたからである。

さて、今年は新型コロナの影響で集団での対面授業や実習がやりづらくなっている。特に宿泊が必要な集中型の実習は、その内容の変更を余儀なくされている。
今回の苫小牧実習もその例に漏れておらず、宿泊施設が実質使えないとのことなので、普段通りの泊まりでの実習は不可能となった。

そこで、以下のような解決策が施された。
まず、実習前日に教員とTAのみが苫小牧へ行き、採集用のトラップをしかけ、宿泊はせずに札幌へ帰還する。
翌実習初日に学生を含めた全員が苫小牧へ行き、1日で採集を終わらせ、札幌へ帰還する。
その翌日からは札幌でソーティングを行う。
要するに、参加する学生は苫小牧での採集を日帰りで行うという過酷な日程になる。そして、筆者を含むTAや教員は2日で苫小牧と札幌を2往復するという、それ以上に過酷なゲロ日程になるのである。

ということで、今日は苫小牧へトラップを設置しに行ってきた。

作業は途中までは順調に進んだ。なんなら時間が多少余った。
しかし、日没直後頃にライトトラップを仕掛けようとした所で、急に強い雨が降り出し、ついでにライトが1つ故障して散々な目に遭った。雨天のフィールドワークはクソですわ。

20時頃に苫小牧を出発し、現在札幌へ向かう車の中である。到着は多分22時頃になるだろう。

明日は7時に札幌を出発する予定である。とてもしんどい。