運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

もう許して鞭毛装置

再投稿用の論文の修正が粗方終わった。明日の朝に研究室で文献の確認を少ししたら完成である。

今回修正を要求されていた内容は、大半が鞭毛装置に関するものだった。突然現れた鞭毛装置ガチ勢のレビュアーが物凄い長文を送ってきたので、それにひたすら対応する形となった。
とはいえ、そのレビュアーの意見は全体的に真っ当で、ほぼその意見に従うことになった(一部反論した)。実の所、今の研究室では鞭毛装置について議論できる相手がほぼおらず、これ関連の内容の大部分は独学でやってきた節があるので、ちゃんとした知識と経験のある人からの意見は大変有難いのである。
特に、今回指摘された内容のうち、鞭毛装置の一部のパーツの向きと名前が間違っているというものについては、まさにその通りだった。筆者が完全に誤解していた。そのまま発表していたらとても恥ずかしいことになっていた。

ちなみに、筆者が最初に投稿した記載論文でも、レビューの段階で鞭毛装置の部分をボコボコにされた記憶がある。まあ今思い返せばあれは確かにボコられて然るべき内容だったが。




前にも書いたかもしれないが、筆者は特に鞭毛装置が好きな訳では無い。記載に鞭毛装置を含めるのは当分やりたくない。
しかし、鞭毛装置の解析ができるのは既に筆者最大の強みの1つになってしまっている。自分で言うのも何だが、あれをできる人間はかなり限られていると思っている。
次に記載論文を書く時に鞭毛装置を省略したとして、「前まで鞭毛装置やってたのに今回はやらないの?」みたいなのを聞かれたらとても困る。どうやって答えれば良いのだろうか。

鞭毛装置は今回で最後だと思ってやっているが、果たして本当に呪縛からは解き放たれるのか。何やかんやでまた付き纏われそうな予感がしなくも無い。