運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

急展開

卒業後、ポスドクでカナダに行く可能性が出てきた。




二週間ほど前、筆者と教授と助教でミーティングをしていた時のことである。
ミーティングの目的はここ半年の進捗と今後の計画についてだったが、最後の方に「ポスドクの行先探さないとですねー」みたいな話題をちょっと出していた。

そしたら昨日突然、助教からカナダの某大学の某研究室を猛烈にお勧めされたのである。

その研究室では原生生物の多様性や進化の研究をしている。対象は幅広いが、うずべんをやっている人もいる。分子遺伝学的な手法はもちろん、各種電子顕微鏡を用いた視覚的な研究も非常に高いレベルで行っている。
助教はその大学・研究室の出身なので、詳しい様子を聞くことができる。曰く、めちゃくちゃ金があるらしく、ラボにクレジットカードが置いてあって誰でも勝手に使っていいとか訳の分からないことを言っている。また、ボスが極端な自由放任主義で、ほとんど研究室にはおらず、ゼミすら存在せず、論文を出す段階でたまに話す程度らしい。

はっきり言って、行けるなら行かない理由がない。他の研究室と比べて環境が段違いで良い。
あえて行かない理由を挙げたら「海外が怖い」とかそんなのしかない。

助教は当然そのボスと顔見知りである。興味がある旨を助教に伝えたところ、筆者とボスの仲介をしてくれた。
とりあえず今までの研究内容、今後やりたい研究、そこで研究したいという意思、海外学振に応募して通れば2年間研究費が出ることなどをメールで伝えたら、さも当然のように前向きな返答が返ってきた。これから研究計画についてもう少し詳しく議論することになると思う。

あまりにも急展開な上に、とんとん拍子すぎて正直だいぶ戸惑っている。こんな運だけで話が進むことあるか?とか思った所で、このブログのタイトルが「運だけ研究生活」だったのを思い出した。
間違いなくこれはチャンスなので、うまいこと掴みたい。