運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

10年

東日本大震災から今日で10年が経過した。

筆者は当時現地にいて、結構大変な思いをした。今日は当時のことを思い出さずにはいられない。
去年のこの日も同じような記事を書いた記憶がある。ブログが続く限り、たぶん毎年書き続けるだろう。

何より、今年は10年という節目の年である。

5年経った時は、まだ5年かとも、もう5年かとも思っていた。しかし今は、もう10年かという感想の方が強い。
前半の5年よりも、後半の5年の方が時間が進むのが早く感じたのは間違いない。

そう、もう10年なのである。
震災は随分昔の話として語られるようになってしまった。今の子供たちは当時の様子を直接見ていないか記憶が無いわけである。世代の移り変わりを感じる。




ところで、当時の筆者の身に起こったことを、5年前に文章にまとめた。下のリンクから読むことができる。ちなみにこの文章についても去年の今日に紹介した気がする。
http://sinsaibibouroku.blog.fc2.com

今の筆者の当時の記憶は、この文章によって維持されていると言っても過言ではない。これがなければ結構な部分を忘れてしまっていただろう。今改めて読み返しても得るものがある。文章の善し悪しは別として、筆者にとって貴重な文章である。
5年前にこれを書いたのも、自分の記憶が薄れてしまうことへの危惧がきっかけだった。今思えばこれは非常にいい判断であった。
とは言え、これを書いた時点で既に震災から5年が経過している。もう少し早めに書くべきだったのかもしれない。




今でもたまに大きめの地震は起こる。先日も東北で震度6強地震があった。
東日本大震災は1000年に1度の大地震だったと言われているが、そこまで大きくなくてもまた地震の被害に遭う可能性は常にある。
そうなった時、筆者はどう動くのだろうか。震災の記憶と記録が、より正しい選択へのヒントになるはずだと信じている。