運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

0からの構築

トランスクリプトーム解析が沼ってきたので、現実逃避のために光合成活性の論文執筆を進めている。
光合成活性の方が沼ってきたらまた現実逃避でトランスクリプトームを進めるつもりだ。これが永久機関である。




一般に、論文は一度書いてしまえば2本目以降は執筆速度が上がるものである。文章や図の作成に慣れて速くなるというのもあるし、特に研究テーマが大きく変わらない場合はマテメソの部分などの表現を使いまわせたりして手間が省ける。
筆者の場合も、2本目と3本目は1本目と比べてそこまで苦しまずに書けた記憶がある。

しかし、全て系統分類の内容だったその3本の論文と比べて、今書いている光合成活性の論文は内容の方向性がまるで異なる。今までほとんど使ったことの無い馬鹿でかい表や大量のグラフ、めんどくさい数式などを盛り込む必要があり、少し進むだけで結構な手間が生じている。
ゼロから論文を構築する苦しみを改めて味わっている。

ただ、この感覚は苦しくもあると同時に楽しくもある。例のトラブルがなければもっと嬉々としてやっていたことだろう。