運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

細胞をスライスするだけの簡単なお仕事

昨日と今日は久しぶりにがっつりと研究を進めた。
というのも、植物学会での発表が来週に迫っており、そのポスターの締切は今日だったのだ。かなり焦りながら必要なデータを揃え、ポスターを急造し、何とか締切には間に合わせた。

特に昨日は本当に久しぶりのTEM観察をやった。TEMは筆者が最も得意とし、かつ好きな実験である。これまで多くの研究課題をTEMでゴリ押しして解決してきた実績があり、そんなことをしているうちに気がついたら相当な技術が身についてしまった。

本当は一生TEMをやって過ごしていたい。しかし、当然そんなことを許してくれる職業はこの世に存在しない。
そもそもTEMを使って何かをしている民間企業をほとんど聞いたことがない。アカデミアならともかくだが、それでも技術面での敷居の高さはあるだろう。
一生TEMをやるどころか、就職したらもう二度とTEMを使う機会は無いかもしれない。それは少し寂しい。

ちなみに、就活でよく聞かれる「自分の長所」として、TEMが上手いとか指先が器用とか答えようかと考えていたが、やめた。多分そういうのは求められていない。
やってきた事自体はインパクト大なので、どこかで話す機会ならあるかもしれない。