未練
植物学会3日目だが、口頭発表は今日からなので、今日が実質初日みたいなところがある。
ポスターを2日前に終わらせた筆者はとても気分が楽である。
午後に単細胞藻類の多様性研究のセッションがあったので、午後はずっとそれを聞いていた。
同期の藻類屋がかなり大規模な研究をしていたり、知り合いの方が若手奨励賞を貰って受賞公演をしていたり、皆さん活躍が目覚しい。研究内容も面白く、聞いていてわくわくする話が多い。
筆者が藻類研究に携われるのはあと半年となってしまったが、モチベは上がってしまった。
就活中の面接などでは、アカデミアでのうずべんの研究は色々あってやめて就職したいと正直に話していた。そうするとよく聞かれたのが、今の研究に未練は無いのかという質問だった。
無いと言ったら嘘になると思う。今の自分の研究は間違いなく面白いし、他の藻類の研究を聞くのも楽しい。
ただ、もしポスドクに行き、うずべんの研究を続けていたとしても、研究対象の種は変える予定だった。今扱っているうずべんだけではマンネリ気味だったし、博士課程までの研究でちょうどキリのいい所まで進んでいたからである。
だから、自分が携わる内容を変えること自体に抵抗は無い。
そして、本当に未練が残るか残らないかは、これから卒業までの半年間に掛かっていると思う。これから半年で成果を世に残せさえすれば、もううずべんに思い残すことはない。
これからの半年は未練解消のための戦いだ。