運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

ただいま、うずべん

記事の本題に入る前に、ブログの公開範囲を変更したので報告する。

就活中、記事の内容があらぬ影響を及ぼすことを危惧し、公開範囲を限定する対応をしていた。しかし就活が無事終了したので、今日から以前と同様に全ての人にブログを公開することにした。
ただし、筆者の個人情報や研究内容から検索に引っかかりそうな一部の記事は、念の為下書きに戻す(非公開にする)ことにした。これも一時的な対応にするつもりで、タイミングを見て再公開しようと思う。




さて、昨日まで就活をしていた筆者だが、今日は休む間もなく学会での発表が控えていた。参加したのは日本植物学会である。

内容は、後輩が持ってきたサンプルから単離された未記載種の分類である。
発見当初、細胞外にマカロニのような構造が生えているということで騒いでいたうずべんだ。結局そのマカロニはうずべん由来の構造ではないと結論づけたが、いずれにせようずべん本体は新種なので、ちゃんとまとめることにした。

発表は例によってオンラインだった。
去年の植物学会では、既存のコミュニケーションツールをいくつか組み合わせて学会の形を再現していた。筆者にとってはほぼ初めての大型のオンライン学会だったので、印象深い。
一方、今回は植物学会独自のシステムが完成されていて、発表をZoomで行うのを除き、参加登録からポスターの提出・閲覧、コメントのやりとりまでそのシステム上で行われる。おそらく運営陣にこういうのを作るのが得意な方がいたのだろう。非常に完成度が高い。

筆者の発表は学会初日の今日だった。形式はポスターである。
特に開会宣言なども無く、オンラインであるのを抜きにしても静かだった。今日が平日であるというのもあるだろうか。
筆者の発表の持ち時間2時間の間に、聞きに来てくれた方は4人、コメントを送ってくれた方は1人だけだった。しかもその大半が知り合いで、ほとんど挨拶のような感じだった。
正直、今回の学会は準備時間が足りておらず、あまり盛り上がるのも怖かったので、これはこれで悪くない。

聞きに来てくれた方と、来年の進路について話すこともあった。

昼過ぎに発表は終わり、あとは面白そうなポスターを物色して学会一日目は終わった。

今回の学会は日程が特殊で、明日は役員集会以外何も無く、明後日から3日かけて口頭発表が行われる。元々ポスターをオンライン、口頭をオフラインで行う予定だった(結局全部オンラインになった)ため、こういう日程になっているらしい。
明日は自分の論文執筆を進めるつもりでいたが、土日が学会で埋まる都合上、少し休んでもいいかもしれない。