運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

オンライン学会初参戦

今日はOnline Poster Session on Protistの筆者の発表の日だった。

前回の記事で準備段階のことを書いたが、その後さらに昨日の夜まで他の人の発表を見て作戦を練っていた。
従来通りのポスター形式の発表はあまりないのでは思っていたが、予想に反してポスターを1枚どかんと投稿するタイプの発表者が多数派だった。しかし、やはり前回の記事で書いた情報量の問題は解決が難しいようで、多くのポスターが文字でぎっちり埋まっていた。とはいえ、端末から見るならば画像を拡大することができるので、文字の多さはそこまで大きな問題ではないように思う。普通に見栄えがよく完成度の高いポスターも沢山あった。
また、口頭でのプレゼンを録画して投稿してきた発表者も結構いた。なんかズルい気もするが、確かにこの方法が最適解であろうことは否めない。
筆者の編み出した、スライドショー風の画像にキャプションを付けて連投する方法を採用している人は、今のところ筆者以外に現れていない。

さて、筆者の発表は今日の日本時間の15時からだった。ヨーロッパだと早朝なので、運営も大変だろうと思う。
15時前頃にいざ投稿しようとした所で、なぜかfacebookに動画のアップロードができない事に気がついた。
色々調べたりしても原因が分からず、結局動画は一旦諦めて静止画のデータだけアップロードした。この時点で15:20頃になっていた。遅刻であるが、まあ他の参加者もかなりガバガバな時間帯に投稿しているようだったので、多分大丈夫だろう。
その後、投稿にコメントする形なら動画のアップロードができたので(何故なのかは全く分からない)、メインの投稿にコメントする形で動画をぶら下げておいた。
動画の受けはよかった。うずべんが餌を食べる動画である。正直この動画の有無で発表のインパクトに天と地の差が開くと思っていたので、なんとか公開できてよかった。

投稿してからはコメントや質問を待った。
投稿してから反応を待つ、このわくわくピリピリした間は何か覚えがあるなと思っていたのだが、これは「Twitterに渾身のネタツイを投稿して拡散されるのを待つ間」と同じだと思った。

質問はありがたいことに結構来た。普段の「藻類」「植物」と違い、「原生生物」という光合成しないものも含む広いカテゴリの学会であるだけに、質問の視点がいつもと違っていたりして悩ましいものが多かった。
しかし、口頭での質疑応答と違い、答えるまで時間を使っていいし、質問内容も何度でも確認でき、何なら調べ物をしてから答えても大丈夫なので、安心感がすごかった。

そこそこの手応えを感じつつ、19時に筆者の持ち時間は一応終わった。しかし、この先1週間は内容を残したままにすることになっており、その間また質問が飛んでくることもあるだろうと思う。というか19時を過ぎても普通に質問が来た。




ということで筆者にとっての山場はなんとか終わった。
この先14日まで発表会は続くので、ぼちぼち眺めながら過ごそうと思う。

ちなみに、最優秀発表者には300ドル(約3万円)が贈られるそうだ。筆者の他に素晴らしい発表が多かったこともあり、あまり期待していないが、当然欲しくない訳がないので、少しわくわくしながら待とうと思う。