運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

本戦

植物学会の発表が始まった。

筆者の発表は明日なので、今日は朝にポスターを貼り付けただけであとは話を聞いているだけだった。
なお、先日の国際学会の教訓を活かし、ポスターは「普通のポスター」を持ってきた。もう2度と切り刻んだりしない。




今回の学会はモチベーションが少し不思議な感じになっている。
まず会場が地元である点、発表が日本語である点、研究対象が全滅しているために士気が上がらない点などにより、ぶっちゃけあまり構えていなかった。ほぼピクニック感覚だ。
一方、「藻類」ではなく「植物」という、扱う範囲の広い学会に出るのは初めてなので、話を聞くのはかなり楽しみだった。より正確に言うと、藻類屋と比べて金を持っていて、真の最先端を走っている研究はどんなもんなのか、とても興味があった。

ちなみに藻類は植物に含まれるのかという件についてだが、藻類の発表は普通にたくさんあるようなので、まあそういうことなのだろう。
ただ、藻類の中でも単細胞藻類の研究は比較的少ない印象である。
さらに、渦鞭毛藻を扱っている参加者はなんと筆者だけであった。電子版の要旨集で「渦鞭毛藻」と検索しても出てくるのが筆者だけなのだ。この点、アウェー感は否めない。が、同時に異なる分野の話を聞くチャンスでもある。




ということで今回は、口頭発表を聞く際、その研究の成果をちゃんと理解するのはもちろんのこと、異分野では常識のように扱われているが筆者は知らなかったような穴を埋めることを意識し、特に採用された実験手法や機器について注目して、筆者の研究に活かせないかという観点を持つことにした。

そうすると結構知らない話がぬるぬる出てくるので、かなりの量のメモが残った。
特に今まで何となくで理解していたPAM蛍光法の話とかをがっつり聞けたのは良かった。
結果として口頭発表の聴講はかなり収穫の多いものになったと思う。




明日も口頭発表の時間はこのスタンスで行こうと思う。
あとは筆者の発表だが、問題はあるにせよ形になっていない訳ではないので、それなりに自信を持って行きたい。