運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

はじめてのおつかい

国際学会へ行くための飛行機の手続きをしたら所持金が完全に尽きた(というか足りなかったので少し先輩にお借りしました。申し訳ございませんでした)。

しかし金がなかろうが飯を食わねば死んでしまう。
実験が終わって研究室から出た後、筆者は買い物に出かけた。

筆者が普段使っているスーパーは、家や研究室からはやや距離があり、最寄りではない。ただ、安定して安いスーパーがここなので使っている。品揃えと品質が微妙だが、筆者のような限界大学院生には関係の無いことである。

現金はもう本当に持っていないので、ものを買うためにはクレジットカードを使う必要がある。しかし、筆者はこのスーパーに何年も通っていながら、ここでクレカを使ったことはない。なぜなら、筆者が4月初めまで利用していたJCBが、このスーパーでは対応していなかったからである。
先日、筆者は海外へ行く都合でクレカのブランドをJCBからMastercardに変更した。Mastercardは対応していると書いてあるので、今日は使えるはずだ。




筆者によるクレカチャレンジが始まる。




まず今日の夕飯とか肉とか野菜とかをカゴに入れてレジへ持っていく。レジで待ち構えているのは、よくこの店でレジ打ちをしている女性である。小規模な店なので店員さんの顔はだいたい覚えてしまった。

合計金額が算出された辺りで、筆者は満を持して問う。

「アッ カード使えますか?」

店の目立つ場所にクレジットカード利用可能と書いてあるにも関わらず、あえて使えるかを確認しに行く辺りが、筆者のコミュ障度合いを現している。

それに対し店員さんはこう答える。
「カードでのお支払いでしたら隣のレジへお願いします。」

なんと、クレカが使えるレジと使えないレジがあったのだ。クレカを使えるかをあえて聞いた筆者の問いは、案外鋭い指摘であったわけだ。

隣のレジを見ると、店員さんは誰も控えておらず、現在は使えない旨が記されている。それでも行けと言われたので筆者はカゴを抱えて隣のレジへ移動する。

すると、店の奥から知らない制服を着た知らない店員さんが現れ、こちらへ向かってきた。なんだこれは。クレカを見せることで発生する隠しイベントか。

知らない店員さんは、筆者が持ってきたカゴの中身の会計を、最初からやり直した。先程合計金額が算出されていたにも関わらず、である。これが二度手間というやつか。すみません。

クレカを知らない店員さんに渡して支払いである。カードの読み取り機が一度エラーを吐いた。新品だぞこのクレカ。大丈夫か。




こうして、現金を持たない筆者は無事買い物を終わらせた。

ちなみに、今日使った分の請求は5月末に来るはずなので、おそらく給料が入った後になるから支払いはできる…はずだ。たぶん。
現金は無くても、クレカが使える店でなら、支払いが先延ばしになる都合上購入が可能であり、これならなんとか生き延びることができそうだ。クレカ超便利である。素晴らしい。