運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

進捗

論文を書いているのだが、これの現時点での進み具合を図に起こしてみた。

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こんなん作ってる暇あったら論文書けって感じだが、作るのに10分ぐらいしかかかっていないので許して欲しい。




この図にあるように、論文はいくつかのパートからなっている。

Abstract 概要。短く簡潔。中身が完成してから作るのが順序として正しいと思っているので、ここは最後まで放置。

Introduction 導入。自分の研究に関わるバックグラウンドを過不足なく説明しつつ、自分の研究がどういう目的で行われ、どんな役割やインパクトを持つのかをうまく説明しなければならない。知識も文章力も求められる。

Materials and Methods 材料と方法。マテメソ。やった通りに書けばいいので簡単だし最初に終わる。

Results 結果。これも出た通りの結果を書けばいいので楽。

Discussion 考察。論文のキモであり一番時間をかけて練らなければいけない部分。新種記載の論文であれば単純なこともあるにはあるが、筆者のやっているような訳の分からないうずべんが対象だとかなりの物量になる。

Acknowledgements 謝辞。一瞬で終わる。

References 引用文献。頭を使う部分ではないが、単純にめんどい。

Figures 図。作ってて楽しいが時間はかかる。図が完成していると論文の大まかな道筋が見えてくるので、筆者は文章を書く前に図を作ってしまう。

Figure legends 図の脚注。Resultsの通りに書けばいいが、めんどい。




現在、最も重いIntroductionとDiscussionをゴリゴリ書いていて、すぐ終わりそうな所は放置みたいな感じである。

これを書き終わったら完成な訳ではなく、指導教員の先生に渡して長い長い添削が始まる。実際ここからが本番である。
さらに共著の方々にも見てもらったり、ネイティブの方に英語の添削をしてもらったりして、ようやく雑誌に投稿する。投稿後、匿名のレビュアー(査読者)によって論文の内容がチェックされ、OKだったら受理される…が、だいたい修正しろと言われる。

というわけでまだまだ先は長いのだが、とりあえず初稿を早く完成させたい。
定期的にこのブログでも進捗報告をしてみたい。そうした方が緊張感があって良いと思う