運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

ポスター作成とパワポとイラレ

来る国際学会へ向けてポスターを作っている。
今日の段階で載せる情報はほぼ揃い、あとはレイアウトとデザインを考えるだけだ。しかし筆者はデザインセンスが壊滅的なので、ここから先の作業が一番しんどい。




ところで、発表用ポスターというものは、研究に少しでも関わった人なら作る機会が多いと思う。が、最初は何を使ってどうやって作ればいいかさっぱりなはずだ。筆者もそうだった。

このうち「何を使って」作るかには候補が2つある。パワーポイント(パワポ)、もしくはイラストレーター(イラレ)である。

筆者はどっちも使ったことがある(ただしごく基本的な技術しかしらない)ので、それぞれの使用感をまとめてみようと思う。




◎総括
パワポの方が取っ付きやすく操作が直感的で簡単。あとイラレは新たに正規入手しようとすると金がかかる。
1枚だけポスターを作ってそのまま学術業界からおさらばするというのであれば、パワポで十分だと思う。
ただし、全体的な機能面でイラレが優っているので、何度もポスターを作る機会があるとか、論文投稿用の図を作るとかであるようならイラレを買った方がいい。特に「レイヤー」と「ロック」の昨日は基本的でありながら便利すぎて手放せなくなる。
ちなみに筆者もイラレを使っている。

要素ごとに少し細かく見てみる。

◎図
間違いなくイラレの方が優秀。
特に線画を作ろうとすると、パワポは全く融通が効かないのに対し、イラレは慣れてしまえばありとあらゆる線が描ける。まあイラレだから当然である。
あと、パワポは画像として出力する時の解像度の設定が(できるが)面倒で、印刷してみたら画像が粗くなっていたりする。これのせいで系統樹の文字が読めませんという事態が卒検発表で多発する。
唯一イラレで面倒なのが、画像の明るさやコントラストの調整である。パワポでは簡単な操作でいじることができるが、イラレでこれをやろうとすると結構手順を踏まなければいけないっぽいので、基本的にフォトショップで画像を編集してからイラレに配置することになる。

◎文章
ほぼ変わらない。パワポイラレも必要な機能は揃っている。
強いて言えばパワポの方がワードアートが使えたり、誤字を指摘してくれたりするから便利なのだろうか。筆者としてはあっても無くても変わらない。

◎表
これについてはパワポの方が便利。
そもそも表を作るツールがイラレに搭載されていないので、表っぽいものを作るためには結構回り道が必要である。というかそもそも表はイラストではないので…。
その点、パワポはワンタッチで表を作ってくれるのでらくちんである。
筆者の場合、普段の論文やポスターであまり表を使わず、今回のポスターで初めて表を作ろうとしたら表ツールがないことを知り、まあまあ面倒だった。




という感じで、イラレの方が良いとは思うが特にイラレじゃないとダメな訳でもないので、金払うの嫌だって場合はパワポで何とかなるのではないかと思う。