運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

紅葉との戦い

札幌では紅葉が見頃である。
筆者のいる大学は、駅から近い上に景色が綺麗ということで、大学の癖に観光地と化している。紅葉の時期は特に観光客が物凄いことになる。実際綺麗なので観光地化されるのはもういいのだが、人が車道に飛び出たり食堂に押し寄せたりするので、だいたいの学生からは印象が悪い。




紅葉がいい感じになってきたのは1週間ほど前からである。

今年は紅葉が始まると同時に大学側が観光局対策を施してきた。最も観光客が集まるイチョウ並木の歩道に柵を設け、車道に出るなと注意を促す貼り紙を至る所に貼り、さらに警備員を配置して、図太く車道に出て写真を撮ろうとする観光客を押し戻していたのだ。
例年この時期のイチョウ並木は車も自転車も通れたものではないのだが、今年はこのゴリゴリの対策によってかなり快適になった。




今日、筆者は朝8時頃に研究室へ向かった。通り道にあるイチョウ並木はまさに完璧な黄色である。今年の紅葉はやたらと色付きが良く、完璧という表現がぴったりだ。

そんな中、どうしても映えるエモい写真が欲しい観光客は何と日曜朝8時から発生し始めていた。生命のたくましさを感じる。
一方の警備員さんはいない。観光客に対する一番の抑止力はやはり警備員さんであり、逆に柵や貼り紙なんて飾りでしかないようで、観光客は当然のように車道に漏れだしていた。

昼、筆者は12時ぴったりに食堂へ向かった。
12時ぴったりに向かったのは完全にミスであり、食堂には観光客で長蛇の列ができていた。散々待たされた。これは筆者が悪い。

夜、19時過ぎに研究室を出て、家へ帰るためにイチョウ並木方面へ向かった。
イチョウ並木の入口には朝まで無かった怪しげな看板が立ててあり、そこには「9:00〜21:30 車両通行止め」と書かれていた。
イチョウ並木が観光客に敗北した瞬間である。
警備員さんでは捌ききれなかったのか、そもそも日曜日だから手配できなかったのかは不明だが、とにかく観光客パンデミックを防ぎ切ることはできなかったようだ。
ちなみに19時過ぎの時点で観光客はほぼおらず、車は普通に通れそうであった。

ちなみに、本来この週末はイチョウ並木をライトアップする企画が予定されていたのだが、色々あって中止された。中止されていなかったら、19時過ぎなんて最も良い時間帯だし回り道必至だっただろう。




明日からまた平日であり、紅葉のピークもおそらく過ぎていき、多少は落ち着くと願いたい。