運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

向き合う

昨年度やっていた光合成活性の実験をまとめなければならない。

データの大部分は3月の藻類学会での発表にあたって処理したが、炭素同位体を使った炭素固定速度のデータがまだだ。
なぜ今まで放置されていたかと言うと、学会の後が海外学振の申請で忙しかったのもあるが、それ以上にやる気がでなかったからである。以前も書いたが、この実験を指導していただいた先生とトラブルを起こしてしまったのが原因である。トラブルを起こしたというのは控えめな表現であり、正直なところ先生の八つ当たりに被弾したと思っているし、周りもそう言っている。自分に対して悪感情を抱いている人物の絡む仕事は非常にやりたくない。

やりたくないが、やらないまま放置する訳にもいかない。このまま論文にせずに終わるのは最悪だ。
筆者は生み出したデータと、形成してしまった人間関係と、向き合わなくてはならない。

ここ最近は放置していた炭素固定速度のデータと戦っていた。長い時間をかけて得ただけあってデータ量も多い。一面の数字が書かれたExcelファイルをいくつも開いていじくりまわしていた。
先生に質問などができればもっと楽に進んでいたのだろうが、そういう訳にはいかない。孤独な戦いである。

長い戦いの結果、先程、求めていたグラフの生成に成功した。形だけ見ると非常に綺麗でとりあえずほっとした。細かい計算が合っているか自信はないが。
山場は超えた。あとはこのグラフを論文用に整えて、文章を書いていくことになる。

論文としてまとまったら、さすがに投稿前に先生に見てもらうことになるだろう。とても嫌だ。