大ボス
D論のトランスクリプトーム解析のチャプターのうち、Materials and MethodsからDiscussionまでが大体終わり(Discussionの一部は保留にしてあるが)、今日からIntroductionの執筆に取り掛かった。
個人的に論文の中で最も難しい部分がIntroductionだと思っている。
このセクションでは、自らの実験に関連する過去の研究例とその課題などをまとめ、自分の研究の意義や目的を示すことになる。筋道が明確に見えやすい自分自身の研究内容ではなく、他人の研究をストーリー立てて組み上げ、歴史を語る必要がある。そのためには当然書き手の情報量、知識量が高いレベルで要求される。
新種記載の論文だとぶっちゃけ大して書くことがないので楽と言えば楽だった。適当にうずべんについて紹介したあと、「しかしその多様性の把握は進んでいない。」みたいなテンプレなフレーズを添えたら完成である。
しかし、今回のようなちょっと踏み込んだ内容の論文だとその限りではない。
とりあえず書いてはみたのだが、いざ読み返してみるとその内容の薄っぺらさに愕然としてしまう。何度も言っている通り、筆者はトランスクリプトーム解析を専門としてやっている訳ではなく、手持ちの情報量が圧倒的に不足している。
薄いとは言え文章全体の骨組みはできたので、もうちょっと根気強く調べ物をして内容の充実を測るつもりである。
現在の進捗状況を考えると、遅くても今週中にはIntroductionを含めた全体を書き終えたい。