運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

定年退職

筆者の指導教官の先生の定年退職を祝う会が催された。

 

筆者の先生はこの何十年間うずべんの研究一筋でやってきた凄い先生である。研究内容も面白いし、何より変人だらけのアカデミアにおいては他に類を見ないレベルの人格者であり、筆者はこの先生に師事できたことを幸運に思っている。

筆者は先生にとって最後の学生の1人ということになるが、とりあえず先生の面目を潰すようなことをやらかさずにすんで良かった。それどころか先生は筆者の研究内容をとても評価して下さっているようなので、嬉しい限りである。

 

さて、そんな先生の退職を祝う会だが、そのお祝いのスピーチをする役の1人として筆者が抜擢された。

この話が舞い込んできたのがなんと昨日である。仕事を請け負うこと自体に問題は無いのだが、せめてもう数日早く知らせて欲しかった。もちろん先生の定年退職は心からお祝いしているのだが、スピーチをするとなると話が別である。原稿を書いて読む練習の時間も精神的な覚悟も足りない。が、何とかした。

 

今日の祝賀会はオンラインで開かれた。時代である。

先生の教え子は今や世界中で活躍しており、今回は日本以外の3カ国からも参加があった。これだと世情とか関係なくオンライン開催の方が良かったのかもしれない。参加者の中には研究室を離れて以来会っていなかった先輩などもいて、同窓会のような雰囲気も感じられた。当然、偉そうな先生方も参加していた。

スピーチをしたのは4人で、筆者はトップバッターだった。何とかなった。

それから記念品贈呈の報告などがあった後、先生以外の参加者同士で話ができるタイミングがあった。筆者は去年卒業して今はドイツで研究している先輩とずっと話していた。元気そうでよかった。

最後に先生からの挨拶があり、会は幕を閉じた。

 

 

 

 

実は先生の定年退職を祝うイベントはこれで終わりではない。明後日には先生の最終講義が予定されており、これをもって先生の研究生活にピリオドが打たれることになる。まああと1年ほどは研究室にいるらしいが。

そんな先生の最終講義だが、式の中で先生に花束を渡す役を筆者が請け負ってしまった。決まったのは今日である。いやいいんだが、出来ればもうちょっと早めに…。