運だけ研究生活

渦鞭毛藻、略して「うずべん」を研究しています。研究者の方向けの内容にはならないとおもいます。悪しからず。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ワクチン

筆者の所属する大学にて、ワクチンの職域接種の予約が始まった。 筆者のいる大学は人数がめちゃくちゃ多く、さらに集団での講義や実習、遠征などを要する学生や職員も多いことから、かなり早い段階で順番が回ってきたようである。筆者としてはとてもありがた…

様々な終わり

最近連続でTAの仕事が入っていた。先々週から先週にかけてはうずべんを観察する実習があり、筆者はSEM観察の指導を担当した。卒業を控えた筆者にとって、今年の実習TAは最後の1回になる。 それだけでなく、実は筆者の指導教官の先生にとっても今年の実習は最…

生活リズムの矯正

ここしばらく生活リズムがぐちゃぐちゃになってしまっていた。 これには理由がある。先月まで続いた緊急事態宣言に伴う在宅生活も間違いなくそのひとつだが、それ以上にアニメ「すばらしきこのせかい」が毎週金曜25時半からやっていたのが大きかった。筆者は…

楽しかった実験

最近はひたすらデータ解析を進めたり文章を書いたりしているので、デスクワークが作業の中心になっている。研究室に行っても部屋にほとんどこもり切りである。ただ、ここ数日は気になったうずべんの観察をしてみたり、TAの仕事が入ったりして少しだけアクテ…

0からの構築

トランスクリプトーム解析が沼ってきたので、現実逃避のために光合成活性の論文執筆を進めている。 光合成活性の方が沼ってきたらまた現実逃避でトランスクリプトームを進めるつもりだ。これが永久機関である。 一般に、論文は一度書いてしまえば2本目以降は…

緊急事態の終わり

長く続いた緊急事態宣言が昨日で終わった。これに伴い、筆者のいる大学の行動制限レベルも3から2に引き下げられた。これまでしばらく週3出勤を続けてきたが、明日からは平日は毎日研究室に出ようと思っている。 ずっと在宅でもやりたいことは大体できるので…

世界のうずべん

実は先月から、世界中のうずべん研究者が集まるセミナーが開かれている。 頻度はおよそ2週間に1回である。すでに4回ぐらいやっている。セミナーといっても毎度そこまで大規模なものにはなっていない。発表者も1回につき1人だけである。発表が30分弱、議論の…

思ったよりよく分からない

先週末パソコンの調子が悪くなって作業が止まったが、昨日あたりに復帰した。 パソコン復活後は、当初やる予定だったKEGG Automatic Annotation Server (KAAS)による葉緑体ターゲティング遺伝子の機能的アノテーションを実行した。分かりやすく言うと、この…

半在宅

北海道で緊急事態宣言が出てからしばらく経った。ここ最近は、月水金に研究室に行き、火木は自宅で作業を進めている。 実の所、週に三回も研究室に行かなければいけないような必要性は筆者には無いのだが、来てもいいと言われているので行っている。やはり自…

緩歩

トランスクリプトームデータの処理が最近少し進んだ。3月頃の時点で、筆者によるトランスクリプトームデータの解析は、「発現していた全ての遺伝子がリストアップされた」という段階まで来ていた。一見もうゴールみたいな感じがするが、まだである。これでは…

大嵐

昨晩から日本中が大嵐に見舞われた。札幌も例外でなく、この時期のこの地域にしては珍しい大雨と強風に襲われた。今日は研究室に行く日だった。うずべんの世話と調べ物が主な目的である。 また、食料が尽きかけていたので、ついでに買い物もしようと考えてい…

向き合う

昨年度やっていた光合成活性の実験をまとめなければならない。データの大部分は3月の藻類学会での発表にあたって処理したが、炭素同位体を使った炭素固定速度のデータがまだだ。 なぜ今まで放置されていたかと言うと、学会の後が海外学振の申請で忙しかった…

進捗がない

ここ最近は新型コロナによる制限強化の影響もあり、だいたい家で過ごしている。一応、筆者は研究室に行くことはできる。もちろん毎日ずっと研究室にいるとかいうのは良くないと思うが、多少出向く分には問題ない。制限が強化されたとはいえ、そこまでの強制…

小説

一応明後日にゼミでの論文紹介の発表を控えているのだが、この土日はどうにもやる気が出なかった。そもそも資料は半分くらいできているし、明日ちゃちゃっとやれば完成はするだろう。緊張感が無さすぎるようにも思うが、ゼミもここまで繰り返すとこうなって…

なんとかした

北海道が緊急事態宣言されたり大学の制限レベルが上がったりしたが、去年のこの時期と比べて軟禁されている感はない。 この大きな要因として、大学の制限レベルが3の時の具体的な指針が変更されたというのがある。去年は、レベル3の時には先生(正確には理学…

系統が先か、形態が先か

先輩から引き継いだ某生物の論文が大体できた。というか実は先週末ぐらいにはできていた。 できていたのだが、肝心の鞭毛装置の議論が難しく、あまり納得がいっていないままダラダラ過ごしている。 現代の進化学的議論の十八番は、分子系統樹を元にしてその…

虚無

最近、筆者が楽しんでいたコンテンツが次々と終わりを迎えていて虚無に襲われている。まず、筆者の大好きな小説が先日完結した。 厳密にはまだエピローグが数話残っているらしいが、終わりは終わりである。 この小説は8年半にも及ぶ長期連載をしていて、筆者…

第n波

札幌の新型コロナの感染状況がとてもやばいことになっている。もう第何波なのかよく分からなくなってきたが、これまでの状況と比べて感染者数がずば抜けて多いのはわかる。これを受けた大学は、制限レベルを2から3へ引き上げることにしたらしい。レベル3に上…

TAの季節

今週から学生実習のティーチングアシスタント(TA)の仕事が始まる。札幌は現在新型コロナが大変良くない状況になっているが、感染対策を施した上で対面での実習はやるらしい。 今週は木曜日に淡水産植物プランクトンの実習、金曜日に大学構内の植物を調べる実…

引くほど休んだ

連休が終わった。びっくりする程休んだし、何なら連休明けの今日も昼前ぐらいまで寝ていた。五月病かもしれない。 前回の記事に書いた全身に現れた発疹だが、これは休んだからと言ってそんなにすぐに治るものではないらしい。とにかく根気強く薬を塗り続ける…

まだ休むべき時

数日前から体に謎の赤い発疹が出ていた。痒みなどは全く無く生活に支障は無いが、何と言っても見た目が気持ち悪い。 連休明けの今日、朝一番に皮膚科に向かった。診察結果は「ジベル薔薇色粃糠疹」という、なんだか物凄い名前の病気であった。皮膚科の先生に…

休むべき時

ゴールデンウィークが始まった。筆者の所属する研究室には、いわゆるコアタイムが無い。いつ顔を出していつ帰っても何も言われないし、サボるのも自由である。 しかし、サボってばかりだと仕事が進まないので、平日は普通に朝に来て夜に帰る感じになる。また…

在宅

新型コロナの影響が広がり始めてから一年以上が経過している。影響の出始めの時期、それこそちょうど一年前あたりは、とりあえず外に出るなということで自宅に軟禁のような状態になっていた。当時は自宅でできることは多くなく、こたつにパソコンを置いて論…

鞭毛装置とは

随分前から筆者が戦っている鞭毛装置について、そもそもそれが一体何なのか解説していなかった気がする。今回は鞭毛装置とは何で、なぜその解析が求められるのかを書いていく。久しぶりに真面目な記事になりそうである。 まず、ほとんどの真核細胞は「鞭毛」…

決着が近い

先輩から引き継いだとある未記載種について、記載論文作成に必要なデータがやっと揃った。 あとは図と文章を作り直して、論文としてまとめるだけである。過去の記事に何度も書いているが、筆者はこの仕事にここまで関わる予定ではなかった。鞭毛装置の解析だ…

交流

今日は研究室のメンバーでモンハンをやった。その内2人は今年度から配属された学部生である。2人はこの研究室では珍しく(失礼)コミュ力があり、とても男子大学生然としていて、こちらも接しやすくて助かる。加えて結構なゲーマーであるようで、筆者とも話が…

待ち受ける戦い

海外学振が片付き、少し余裕ができた。モンハンを買ったりもした。 しかし、ここ半月ほとんど他の作業をしていなかったので、やることが溜まっている。ここではその辺を整理していく。やることの中で一番優先度が高いのが、先輩と共同でやっていたとある寄生…

開放

海外学振の申請書の提出が無事完了した。先週末ぐらいの時点で、既に誰に見せてもほとんど直すところがないと言われていたので、終盤は精神的には楽だった。序盤にめちゃくちゃ頑張った甲斐があった。 しかし、それでも提出直前の今日の昼過ぎ頃まで文章の修…

開放されたい

海外学振申請書作成が大詰めである。 締切が12日の17時なので、もう3日を切った。 この一週間は知り合いに申請書を投げつけまくって、様々な意見を集めた。 投げつける対象の知り合いはみなバリバリの研究者で、かつ学振DCやPDの実績のある人達である。 研究…

2年

このブログを開設して今日で2年らしい。 昨日の記事で更新が減ると書いておいてあれなのだが、節目ということで手短に報告する。 筆者の好きな歌の歌詞に、「2年後に2年前の僕らを笑い飛ばせるように」というものがある。2年前のブログ開設時は、博士課程に…